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当館の日常や音楽についてのよもやま話

ドラマ 「あんぱん」をみた感じたこと

現在 放送中の NHK朝の連続テレビ小説「あんぱん」
先週6月20日(金)の放送まで「玉音放送」が流れる場面があっりました。 ご存知のように玉音放送は 円盤型録音盤に記録された「録音」です。
昭和の日本映画「日本の一番長い日」では、この「録音盤」を奪おうとする、終戦反対派の若手将校たちの行動を時間軸に敗戦前夜が描かれている。
映画の中では、玉音盤のレーベルには「DENON」と書かれている。
果たして敵性語を使っているのか?
当時 日本放送協会の円盤型録音機は 始点が内側ではなかった?? と疑問が膨らむ。 

ドラマ「あんぱん」ではその前も、ラジオから流れる「前畑ガンバレ!」に 家族全員が声援をおくる場面があった。
昭和11年8月11日(深夜)。 
実況でなく「応援放送」と批判されたあの「がんばれ!ガンバレ!あと5m~~勝った!前畑勝った! 前畑優勝!前畑嬢 日章旗を揚げました!!」と一気にとうしたは、エースアナウンサー可西三省アナウンサー。
「あらゆる日本人の息を止めるかと思われるほどの殺人的放送だった」と翌日の新聞でも大騒ぎに。

今なら 朝から何度も再放送がされて、一日中「前畑ガンバレ!」が町中に流れているでしょうが、当時の日本放送協会は、オリンピックの放送を録音していませんでした。
では、なぜ今 当時の放送を聴くことができるのか?
それは、この実況放送を 無断で!録音していたところがあったからぁ~(チコちゃん風に)
「日本放送協会著作所有物」という一言を入れることで許可され 販売され 9万枚の大ヒットとなったのです。
当時のレコードは 1円80銭ほど 今の2000円くらいか。 

この後 ドラマは 戦後の日本の復興と共に進んでゆく。
モデルのやなせたかしさんは、戦時中の家族、友人、知人だけでなく敵の命までも奪われる 不条理な思いから「手のひらを太陽に」を作詞している。

終戦の夏が近づくたびに 平和への思いを強く感じる。